薬物を使わない新しいAGA治療法として注目される低出力レーザー治療。その導入を検討する際には、輝かしいメリットだけでなく、知っておくべきデメリットや限界についても、冷静に比較検討することが不可欠です。まず、最大のメリットとして挙げられるのが、その「安全性の高さ」です。低出力レーザーは、非侵襲的(体を傷つけない)な治療法であり、AGA治療薬であるフィナステリドなどで懸念される、性機能への影響といった全身性の副作用の心配が、理論上ほとんどありません。そのため、薬の副作用が心配で内服薬治療に踏み切れない方や、すでに服用している薬があって併用が難しい方、そして女性の薄毛(FAGA)治療においても、安心して取り組める選択肢となります。また、AGA治療薬との「併用が可能」である点も大きな強みです。内服薬で抜け毛の原因を抑えながら、レーザーで発毛を促進するという、異なるアプローチを組み合わせることで、単独での治療以上の相乗効果が期待できるのです。家庭用デバイスであれば、自宅で手軽に、自分のペースで治療を継続できるという利便性も、多忙な現代人にとっては魅力的なポイントでしょう。一方で、デメリットも存在します。その筆頭が、「効果を実感するまでに時間がかかる」ことです。レーザー治療は、ゆっくりと細胞を活性化させていく、穏やかな治療法です。そのため、目に見える変化が現れるまでには、最低でも半年から一年以上の、根気強い継続が必要となります。すぐにでも髪を生やしたい、という即効性を求める方には、もどかしく感じられるかもしれません。また、効果の現れ方には「個人差が大きい」という点も理解しておく必要があります。そして、特に家庭用デバイスの場合、数万円から十数万円という「初期投資」が必要になります。この投資に見合う効果が本当に得られるのか、という点が、購入を躊躇させる要因となるでしょう。これらの光と影を十分に理解した上で、自分の目的やライフスタイルに合っているかを慎重に判断することが、後悔しない選択への鍵となります。
AGAレーザー治療のメリットとデメリット